21世紀型モノづくりのあるべき姿
日本の着物のアップサイクルが、ベースにあります。日本の伝統衣装と職人技が結びついて、唯一無二の個性的なKIMONO SHOESを生み出しています。
時代を超え、
形を変えながら、
繋いでいく伝統文化
私たちは、真のファッションとはユニークであるもの、と信じています。職人技で仕立てられたKIMONO SHOESは、同じ靴が2つとありません。そして、日本の「もったいない」文化から生まれたKIMONO SHOESは、着物に新たな命を与え、時代を超え、伝統の形を変え、世界のSGDsの最先端を行く体験を生み出しています。
KIMONO SHOESは伝統と職人技が織りなす、奇跡のアップサイクル品です。
日本の美意識と道徳観
日本では古来より、生きとし生けるものすべてに命があり、八百万の神が宿っているという感覚を自然と持って生きてきました。和の精神はまさにその循環を象徴しているものであり、「すべてお天道様が見ている」という道徳観を携えています。いただきます、ご馳走さまの言葉をはじめ、食べ物を残さない、ものを大切に。そうした謙虚さと配慮、気遣いを実践することが土壌としてある国です。
着物は平安時代(7世紀)から続く、日本古来の伝統衣装です。その家の女性に代々受け継がれ、着られなくなれば、ほどいて手ぬぐいに、おむつに、鼻緒にと、形を変えながら最後の最後まで、生活の一部として活用し続けてきました。
まさに、日本の「もったいない」文化を体現するのが、着物なのです。
古来の神道に仏教が加わり、神仏混合の文化が発展し、すべてのものに命が宿り、輪廻転生のごとく甦り、生まれ変わるという考え方が無意識レベルで浸透したということも背景にあるでしょう。
ところが残念なことに、洋服で過ごすことが当たり前になった現代では、着物がタンスの肥やしになっている家が増えてきました。その額、実に30兆円という試算があるほどです。
日本文化を次世代に繋ぐべく、眠る伝統工芸品を現代の職人の手で蘇らせるアップサイクルブランドKIMONO SHOESは、SDGs時代の先駆けであり、世界を牽引するCOOL JAPANの象徴となっていくことでしょう。
着物は蘇ることができる
着物をアップサイクルしたいとスタートしたのが、KIMONO SHOESプロジェクトです。
・格式高い伝統衣装
平安時代(7世紀)から続く日本の着物、通称和服には格式があり、既婚・未婚によって身にまとう衣装が異なります。もっともフォーマルな晴れ着が、既婚者は黒留袖、未婚者は振袖。さらに留袖、訪問着、付け下げ、紬、浴衣などTPOで明確なルールが存在します。
・四季を纏って楽しむ日常着
さらに着物には、花鳥風月、四季折々の美しい染め、刺繍が施されています。日本文化の粋が詰まった一級の工芸品でもあり、日本の四季に合わせて柄を選んで着るという豊かな文化があります。例えば、日本の国花である桜は満開となる4月に着るのが最適であり、他の季節に着ることは「季節外れ」となります。また、牡丹を夏に着るのは、おかしなことです。 寒ければホットコーヒーを出す、暑ければアイスコーヒーを出す、それと同じく、気遣い、一般常識として行われてきたことです。
・着物の色・柄にも日本古来の考え方が反映
色でいえば、例えば赤には、昔から魔除けの意味があります。赤は、東南アジアのお寺にも多用されているように、とても強い意味を持つ色なのです。また、緑色は、自然の木々の色のため、調和・バランス、健康や成長の意味合いがあります。さらに、白の着物と言えば、結婚式の白無垢、「あなた色に染めてください」の意味合いがあり、とても神聖な色としてとらえられています。
また柄の1つ1つにも意味合いがあり、例えば、梅は、厳寒の中どの花よりも先駆けて咲くため、逆境に強いとされ、掛詞で「梅=生め」のため子孫繁栄の結婚式の打掛にも使われることが多くあります。また、 縁起物の松竹梅は、冬も緑を絶やさない松竹と梅で構成し、辛い時もまっすぐに生きて花を咲かせよ、という意味が込められています。さらに、 鯉が吉祥紋として珍重されているのは、滝を昇った鯉は龍になる言い伝えによるもので、 鯉のぼりは5日5日の男の子の節句の象徴でもあります。
着物は、すべてのものに神が宿っている、という日本古来の考え方から生まれ、繋いできた文化そのものなのです。
花鳥風月の
世界観
花鳥風月とは「自然の美しさ」を意味する日本独特の言い回しであり、まさに日本の美意識の象徴です。四季の移ろいが美しい色彩を咲かせ、世界的にも優れた染色技術および刺繍技術で表現された着物が、日本文化の新しい形としてKIMONO SHOESを誕生させました。
東京発の靴づくり、職人技を極める
日本人はすべてのものに命が宿っていると考えており、「ものを大切に、長く使い続けることが当たり前」であるという教育を受けて育っています。伝統衣装である着物を今の形を変えた KIMONO SHOES はまさにそんな日本文化の象徴となりうる商品であり、伝統を次世代に繋ぐ担い手となることを目指しています。
私たちは、靴職人を抱えるシューズファクトリーを経営しています。職人歴60年を超えるレジェンドも複数在籍しています。日本の職人は、創造力が豊かで、洗練され、クールであり、日本の美学の真髄を表現するクリエイターとして尊敬されています。私たちはその手伝いをしているにすぎません。 — 小野崎記子、CEO
私たちは企業として、靴職人とその仕事を尊重することを常に意識しています。優れた技術を発揮し、よりよいモノづくりを目指してもらうため、例えば、試してみたい道具の購入、機械の細かな微調整、業務フローの改善トライアルなど、快適に働ける環境やツール、リソースを提供する努力を続けています。 モノづくりに携わる私たちは、長年の経験から、職人たちの心の在りようが表れると信じています。
KIMONO SHOESにも同様です。
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最高品質の素材
日本の着物は、それぞれが美しく、個性的にデザインされ、正絹で作られています。これこそが、HeWhoMeシューズの肝となります。
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職人の手仕事の靴
熟練した日本の靴職人によって、1足1足、手仕事で作り上げています。着物の美しさと素晴らしい履物の優雅さの融合は、芸術的表現と言っても過言ではありません。
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唯一無二のスタイル
HeWhoMeは靴としてはまったく異質であり、日本の着物伝統と職人技を合体させて、唯一無二のファッションアイテムに昇華させました。