シリーズ|着物の柄に隠された本当の意味1青海波

こんにちは。HeWhoMe代表小野崎記子です。
HeWhoMeにも使われている日本の着物には、吉祥文様、植物紋様、動物紋様など、さまざまな柄があり、1つ1つに意味や由来があります。代表的な柄は、松竹梅、桜、鳳凰、御所車、麻の葉など。それぞれに、夫婦円満、反映、長寿、魔除け、平和などの意味と願いが込められています。
この柄をご紹介していくシリーズをスタートします。
第1弾は、青海波(せいがいは)。
青い波の紋様です。
日本文化の細やかさをぜひ堪能してください。
シリーズ|着物の柄は日本文化の象徴
青海波柄の由来と込められた想い

穏やかな波に願いを託す、青海波という文様
青海波(せいがいは)は、広がる波のような半円の模様が連なる、日本の伝統的な文様のひとつです。まるで海に広がる穏やかな波を思わせるこの柄には、「穏やかで平穏な暮らしが末永く続きますように」という願いが込められています。
水の流れのように、変化がありながらも絶えず繰り返す日常の営み。そのリズムの中にこそ幸福があると信じる日本人の精神性を、やさしく象徴する柄です。
歴史と由来 – 舞楽から文様へ
青海波のルーツは平安時代にまでさかのぼります。当時、宮廷で演じられていた舞楽「青海波(せいがいは)」の衣装に使われていた文様がその名の由来とされています。この舞楽は、ペルシャや中央アジアから伝来したとされる異国のリズムを取り入れたもので、衣装に施された文様が次第に着物や工芸品に広まり、日本独自の美意識と融合して定着しました。
遠く異国から届いた模様が、時を経て日本文化の中で縁起の良い柄として愛されるようになった背景には、日本人の受容と再解釈の美学があります。
着物における使われ方と季節感
青海波は季節を問わず用いられることの多い、通年柄です。特にフォーマルな場面での訪問着や留袖、振袖などによく使われ、上品で落ち着いた印象を与えます。
波の模様が繰り返される構成は、「永遠」や「繁栄」を象徴し、婚礼衣装などにも多く見られます。また、子供の成長を願う七五三や、人生の節目を祝う式典でも好まれる柄であり、大切な節目を迎える際に“縁起を担ぐ”意味合いでも重宝されてきました。
デザインとしての魅力と現代的アレンジ
青海波はそのシンプルな繰り返しパターンの中に、奥深い美しさがあります。モダンな感覚にもなじみやすく、現在では着物に限らず、ファッションやインテリア、文房具、包装紙などにも幅広く応用されています。
シンプルでありながら洗練された印象を持つため、海外でも「Japanese Wave Pattern」として人気があり、日本の美意識を象徴するデザインとして高く評価されています。伝統とモダンの橋渡しができる柄として、今後も様々な形で新しい価値を生み出していくことでしょう。
青海波柄の由来、込められた想い
青海波には、ただ美しいだけでなく、祈りと願いが込められています。広がる波に乗せて、「平和」や「幸せ」がどこまでも続くようにという思いが込められ、見る人の心をやさしく包み込みます。こうした意味合いがあるからこそ、大切な場面にふさわしい柄として長く愛されてきたのです。
青海波を知ることは、日本人の自然観や価値観、そして“縁起を大切にする心”にふれることでもあります。
ですから、伝統と革新の融合を体現する着物シューズHeWhoMeにとって、青海波は理想的なモチーフです。一歩一歩が穏やかで、未来に向かって広がるように──そんな願いを足元に込めています。着る人の人生が、波のように穏やかで、豊かに広がっていくようにという願いを込めて、選んだ縁起柄が青海波なのです。
青海波の意味とまとめ
着物シューズの最大の魅力である着物の柄についてお伝えしました。HeWhoMeで使われる着物には、その着物を私たちが選んだ意味が1つ1つあるということ、そして、その1つ1つがとても魅力的で、深遠な意味を含んでいることをご理解いただけると嬉しいです。
着物の柄は、とても奥深い日本文化のひとつと言っても過言ではありませんから、言葉にすることが難しいところもあります。今後もできるだけわかりやすく、その深く魅力的な意味を皆さんにお伝えしていきたいと考えています。
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