シリーズ|着物の柄に隠された本当の意味2亀甲紋

シリーズ|着物の柄に隠された本当の意味2亀甲紋

こんにちは。HeWhoMe代表小野崎記子です。

HeWhoMeにも使われている日本の着物には、吉祥文様、植物様、動物紋様など、様々な柄があり、1つ1特別に意味や由来があります。 代表的な柄は、松竹梅、桜、鳳凰、御所車、麻の葉などそれぞれ。

これをご紹介するこのシリーズの第2弾は、亀甲(きっこう)。
亀の甲羅の紋様です。

日本文化の細やかさをぜひご堪能ください。

シリーズ|日本文化の象徴としての着物の文様
亀甲文様柄の由来と込められた想い

長寿と繁栄を願う、亀甲文様という文様
亀甲文様は、亀の甲羅を六角形に抽象化した、日本を代表する幾何学文様です。古来より亀は「鶴は千年、亀は万年」と言われるように長寿の象徴とされてきました。その甲羅をかたどった形には、「末永く健やかに暮らせますように」という縁起を担ぐ意味合いが込められています。

規則正しく連なる六角形は、力強さと安定感を感じさせ、繁栄や不変の象徴としても愛されてきました。

歴史と由来 – 大陸文化との交流から生まれた文様
亀甲文様の起源は古代中国に遡ります。中国では甲羅占いや神聖な儀式で亀が用いられ、その形が文様化されました。この意匠はシルクロードを通じて日本にも伝わり、奈良時代にはすでに寺院建築や仏具、織物に取り入れられています。やがて日本独自の美意識の中で洗練され、武具や家紋、そして着物の柄として定着しました。

外来文化を日本的な美の枠組みで再解釈し、縁起柄として生活に取り入れるのは、日本文化の特徴のひとつです。

着物における使われ方と季節感
亀甲文様は季節を問わず使用される通年柄です。格式高い留袖や訪問着、振袖など、礼装に多く見られます。また、六角形の中に花や蔓などをあしらった「亀甲花菱」「亀甲に菊」などの亜種も豊富で、より華やかな印象を与えます。

長寿や繁栄を象徴することから、婚礼衣装や節目の祝い事での着用に好まれ、“げんを担ぐ”意味で選ばれることが多い柄です。

デザインとしての魅力と現代的アレンジ
亀甲文様の特徴は、幾何学的でありながら温かみを感じさせる造形美にあります。直線的な形がもたらす規律感は、現代のミニマルデザインにも通じ、和とモダンを融合させたインテリアやファッションに広く活用されています。

海外では「Tortoise Shell Pattern」として親しまれ、日本の縁起文化を象徴するデザインのひとつとして注目を集めています。

HAKAMA さまからお借りしました)

亀甲文様柄の由来、込められた想い
亀甲文様は、美しさとともに「永遠」「繁栄」「健康」への祈りが込められた縁起柄です。特に婚礼や長寿の祝い事では、贈る側・着る側の双方の想いを形にできる文様として重宝されます。

HeWhoMeでは、この柄に込められた「長く続く幸せ」というメッセージを現代のライフスタイルに合わせて提案しています。亀のようにゆっくりでも着実に歩み、豊かな未来へとつながっていく──そんな願いを足元から支える柄が亀甲文様です。

亀甲文様の意味とまとめ
着物の柄は、単なる装飾ではなく、日本人の価値観や自然観を映す文化的メッセージです。亀甲文様は、その形の美しさと縁起の良さから、古代から現代まで幅広く愛され続けています。

HeWhoMeでは、こうした伝統文様の意味を大切にしながら、新しい形で世界に発信していきます。着物の柄は、とても深い日本文化の一つにも過言ではありませんから、言葉にすることが難しいところもあります。

HeWhoMeに限定ず、日本文化のこともぜひお問い合わせ下さいね!

 info@hewhome.tokyo

素敵なHeWhoMeLIFEを!

 


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